箱根温泉は、
一つの温泉街ではありません。
箱根には、玄関口の箱根湯本、高原の仙石原、登山鉄道沿線の強羅・宮ノ下、湖畔の芦ノ湖周辺など、雰囲気も移動方法も異なる温泉地があります。先に『どんな時間を過ごしたいか』を決めると、自分に合う宿を選びやすくなります。仙石原で宿を営む私たちの視点から、主なエリアの違いをまとめました。
公開日:2026年7月21日 監修:フォレスタ箱根温泉
目的から選ぶ、箱根の温泉地
Hakone Onsen Areas

箱根湯本
交通の便利さと温泉街散策を重視する方へ
箱根の玄関口で、電車・バスの乗り換えに便利なエリア。歴史ある温泉場と、飲食店や土産店が集まる温泉街らしい賑わいが魅力です。

強羅・宮ノ下
登山鉄道と美術館めぐりを楽しみたい方へ
箱根登山鉄道で巡りやすく、美術館や歴史あるホテルが点在するエリア。坂道が多いため、移動方法まで含めて宿を選ぶのがポイントです。

仙石原
森の静けさ、白濁湯、自然と美術館を求める方へ
標高約700mの高原に広がり、すすき草原や湿生花園、美術館が点在。大涌谷の白濁湯と姥子の透明湯が引かれる、自然との距離が近い温泉リゾートです。

芦ノ湖・元箱根
湖畔の景色と箱根神社を中心に巡りたい方へ
芦ノ湖、箱根神社、遊覧船などを中心に過ごせるエリア。景色を優先する旅や、湖畔から箱根を巡る旅の拠点に向いています。
箱根十七湯
Know the Water

エリアごとに、景色も湯も異なる箱根
箱根町観光協会は、現在の温泉場を『箱根十七湯』として紹介しています。仙石原温泉は標高約700mの高原にあり、1736年ごろに大涌谷から温泉を引いたことが始まりとされています。現在は、大涌谷からの硫黄泉である白濁湯と、姥子からの透明湯がエリア内の宿へ供給されています。
同じ『箱根温泉』でも、場所によって泉質や風景、交通の便利さは変わります。宿の浴室写真だけでなく、源泉・利用方法・貸切条件まで確認して選ぶのがおすすめです。
湯のはじまり
The Making of a Spring
仙石原は、もともと芦ノ湖の湖底だったと考えられています。神山の水蒸気爆発によって地形が変わり、水が引いたあとに残ったのが、この広い湿原でした。秋になると一面が黄金色に染まるすすき草原は、その名残の上に広がっています。
平らで見晴らしのよい土地ですが、温泉には恵まれませんでした。標高七百メートルの高原に、都合よく湯が湧いてはくれないのです。そこで人々は、噴気の上がる大涌谷から湯を引くことを考えました。江戸時代の中期から試みが始まり、元文元年(1736年)に引湯が実現します。
とはいえ、当時の技術で山越えの湯を安定して届けるのは容易ではありません。本格的に温泉地として使われるようになったのは明治に入ってからで、昭和のはじめ以降、別荘地として発展していきました。
現在の仙石原温泉は、源泉総数32、泉温70℃、湧出量は毎分3,212リットル。大涌谷の白濁した硫黄泉と、姥子の透明な湯を集中管理し、各旅館へ配湯しています。同じ仙石原の宿でも、引いている湯によって湯船の色が違うのはそのためです。
泉質はカルシウム—硫酸塩泉(石膏泉)と、単純硫黄泉(硫化水素型)。石膏泉はおだやかで、湯上がりに肌がしっとりと落ち着きます。硫黄泉は独特の香りがあり、白く濁るのが特徴です。仙石原の湯が「白濁の湯」と呼ばれるのは、この硫黄によるものです。
出典: 箱根町観光協会「仙石原温泉」/箱根ナビ「仙石原温泉」(源泉数・泉温・湧出量)
湯の入り方
Bathing Well
温泉は長く浸かるほどよい、というものではありません。とくに硫黄泉は身体への作用が強く、慣れない方が続けて長湯をすると、のぼせや湯あたりを起こすことがあります。一度の入浴は十分ほどを目安に、間に休憩を挟みながら、二度、三度と分けて入るほうが心地よく過ごせます。
湯に入る前には、かけ湯を。足元から順に湯をかけ、身体を湯の温度に慣らしてから浸かります。冷えた身体でいきなり肩まで沈むのは、血圧の面でも避けたいところです。
湯上がりは、身体を拭くだけにしてシャワーで流さないほうが、温泉の成分が肌に残ります。ただし肌の弱い方や、硫黄の香りが気になる方は、さっと流していただいて構いません。
入浴の前後は水分を。到着してすぐ、食事の直前直後、お酒を召し上がったあとの入浴は避けてください。当館の貸切風呂は時間予約制で、滞在中に何度でもご利用いただけますので、無理に一度で済ませず、こまめに分けてお使いいただくのがおすすめです。
宿選びの五箇条
Choosing an Inn
01
エリア
行きたい場所と交通手段に合うか
02
温泉
源泉・泉質・貸切条件は明確か
03
客室
トイレ・洗面など設備差はないか
04
食事
夕朝食の内容と提供方法は合うか
05
総額
同条件の料金とキャンセル条件を比較したか
フォレスタ箱根温泉は、全5室・2つの貸切温泉・夕朝食付きの小さな宿です。和室3室には室内トイレと洗面台があり、洋室2室は共用設備のため料金を分けています。比較しやすいよう、客室ページに設備差を明記しています。
よくある質問
FAQ
「箱根温泉」は一つの温泉地ですか?
いいえ。箱根には箱根湯本、強羅、仙石原、芦ノ湖周辺など、特徴の異なる温泉場があります。箱根町観光協会は現在の温泉場を「箱根十七湯」と案内しています。
静かに過ごすなら、箱根のどのエリアが向いていますか?
森や高原の落ち着きを重視するなら仙石原が候補です。温泉街の賑わいよりも、すすき草原、美術館、庭や森の景色をゆっくり楽しみたい方に向いています。
貸切温泉は予約できますか?
フォレスタ箱根温泉では、最大4名様まで利用できる2つの浴室を時間予約制の貸切でご案内しています。宿泊中は空き枠から何度でもご利用いただけます。
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